恋愛白書
「俺、うぬぼれてたんだよ」

「え?」

「やしなは俺のこと好きだからまだ大丈夫だって。だから、クラス別れてさまず焦ったし」

「...うん」

「虎が隣とかいうからさ、昼休みとか行けば大丈夫かなとか思ったら、もうその時は丈のこと好きだったしな」


しょったが悲しそうに笑う。


「あたしもしょったが好きだったのにね」

「だよな。ほんと後悔!でもその後もモリーとの噂きいて、丈のこと諦めてモリーかって思ったし」


モリーとの噂。

懐かしいな。
っていってもそんなに経ってないか。


「ありがとね。好きになってくれて」

「まぁ、それはこっちもな。俺がこんな後悔してんだからさ、やしなは後悔しないようにやれよ!」


しょったがあたしの背中をぽんっと叩く。


「うん。後悔しないように。手遅れにならないようにする」

「それでよし」


しょったが満足そうに微笑む。


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