恋愛白書
「俺の席は…っと」


黒板に張り出された席割りで自分の名前を探す。


「俺、1番前じゃん」


隣で虎が落胆してる。


「俺後ろから二番目。窓側だ。やった」

「いいなー。あ、隣。しょったに自慢するわ」

「ん?」

「昨日言ってたしょったの好きな女」

「あー。しょったは?」

「あいつは6組」

「うわ。離れたな」


そんな話をしつつ、自分の席へと移動する。

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