恋愛白書
「寒いからもう家帰れよ」

「うん。帰る」

「次会うときは丈とラブラブでいろよ」

「ありがとう」


あたしはしょったに手を振り、家に向かう。


しょったはいつまでも
あたしにとって大事だよ。
それは変わらない。

付き合うことはなかったけど。
こっちにきてすぐに仲良くなって。

だからかな。
すぐに好きになったんだよね。

お互いの気持ちに気付きながら
お互いが気づかないふりしてた。

そこまでだったんだよね。

丈とは
気づかないふりなんて
できないし、したくない。

離したくないから。



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