恋愛白書
「やしな、好きだよ」
丈があたしとおなじ目線になってあたしを抱きしめる。
「丈。丈なんだよね。これ夢じゃないよね」
幸せすぎて。
信じられなくて。
何言ってるか自分でもわからない。
「夢、じゃないよ。俺だよ」
丈のあたしを抱きしめる力が増える。
「これからは絶対。絶対に離さない」
「うん。離れない」
嬉しくて笑顔になった。
丈も笑顔。
ありがとう。
先に言ってくれて。
...大好き
久しぶりにちゃんと笑えたかもしれない。
やっぱり
丈がいないとダメなんだ。
ずっとずっと
一緒にいさせてほしい
お母さんにも知られちゃったし。
離れるなんて、
許さないんだから。