恋愛白書
「絶対に俺代わってもらってくる」


急に方向転換して歩き出す。


「...え?」

「あー。こりゃ代わってほしくなるよな」


虎がくすくす笑ってる。


「え?」

「見てみ」


黒板を指さす。


「...神谷くん?」


虎の言葉に黒板を見ると
男子の3番の中に神谷くんの名前もあった。


「ヤキモチ焼きだからほっとけないよねー。丈くんは」


まちゃも笑ってる。


「必死だし」


モリーが窓側を指さす。


「...あ」


窓側の席では丈が神谷くんとはなしてた。


頼んでくれてるんだ。
丈があたしと一緒がいいって思ってくれてること。
同じ気持ちなのが嬉しかった。


代わってもらえるといいんだけど。

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