恋愛白書
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今日は1度もやしなと話してない。

何度かやしなに話しかけようとしたけど
必ずといっていいほどそこには神谷がいて。

やしなと何度か目が合った気がするけど
その時は必ず俺の隣には篠原がいて。


なんで、俺らこいつら幼なじみに
惑わされなきゃなんねぇんだ。


「丈、一緒に帰ろう!」


放課後になってすぐやしながカバンを持ってはしってくる。


「ごめん」


俺はやしなに頭を下げる。


「...そっか。部活ないから一緒に帰りたかった」


寂しそうな目になる。


「約束してるから。篠原と」

「やっぱり篠原さん...」


やしながなにかを呟いた気がするがよく聞こえなかった。


「ん?じゃあな」


俺はカバンを取って篠原の席に向かう。


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