恋愛白書
「あたし!移動する!」


そう言って席を立つ。


「やしな!?」


光の声にふりむこうとしたけど
丈と篠原さんが見えそうで。

振り向かずにあるいた。


「隣座っていい?」

あたしが行った先は
神谷くんの隣。


「え?マジ?いいよいいよ!どーぞ」


神谷くんが椅子をポンポンっと叩く。

篠原さんだって丈のことが好きだし。
あたしのこと好きな人の隣に行くべきだ。

本当はこんなこと
神谷くんにも悪いって分かってる。

でも、さすがにきついから。


「隣空けといてよかったー」


なんてニコニコしながらお菓子をたべてる。


なんでこの人は。
こんなあたしのどこがいいんだろうか。

本当にわからない。



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