恋愛白書
「虎さ、丈くんと仲いいじゃん?」

「虎、そうだね」


虎は1年のときから同じクラスでいまは隣の席にいる。


「虎に頼もう!」


まちゃはすくっと立ち上がる。


「え!?まちゃ」


そう口に出せたときにはすでに、まちゃは虎のところに言っていた。


「…はや」

「まちゃは思い立ったらすぐだからね」


光がクスっと笑う。

そこがまちゃのいいところなんだけどさ。

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