恋愛白書
「俺、昼休みはじまってからずっと虎といたんだけど」


しょったがふくれっ面になる。


「ごめんごめん」


あたしはしょったに手を合わせる。


「やしなは丈くんしか見えてないからねー」


まちゃがつらっとこんなことを言い出す。


「ちょ!まちゃ!」


あたしは慌ててまちゃの口を抑える。


「…え?」


怪訝そうな顔をする杉森くんがそこにはいた。


「…いや、あの」


どうしたらいいのかわからなくてしどろもどろ。

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