恋愛白書
「ただいまー!」


玄関から光の声。
光とまちゃで買い出しに行っていて。
帰ってきたようだ。


「やしなちょっと出るぞ!」


声に顔を上げると
やしなの手を握って玄関に向かうそいつの姿。


「…は?」


俺の言葉なんて聞こえるわけなく。

すごい速さではどっか走ってった。


「え、やしなどーしたの?」


光が俺らに首を傾げる。


「知らね」


俺はそれだけ言うとそのばにすわる。


ふたりがどこに行ったのか
気になって仕方ない。


「お前不機嫌すぎ」


虎に頭を叩かれる。


「…知るかよ」


こんなんでいい機嫌になんてなれるかよ。


「あなたってやしなのことすきなの?」


智香ってやつが俺の前にやってくる。


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