恋愛白書
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「なぁ。お前なにやってんの」


篠原と離してると虎に頭を叩かれる。


「痛ぇよ」

「ちょっと借りるよ」


篠原に告げると虎に廊下に連れて行かれる。


「虎、腕痛い」

「いいから来い」


虎に腕を掴まれたまま歩かされる。


「あ、きたきた」


たどりついた渡り廊下にはやしな以外のみんながいた。


「...なんだよ」

「わかってるだろ?」


モリーに睨まれる。


「やしなのことだろ」


あの日からもう一週間がたっていた。

俺とやしなは一切話してない。
もうこんな俺のことなんて好きじゃないのかもしれない。


「なんでいつも篠原さんといるの?」


まちゃが険しい顔をして聞く。


「関係なくない?」


俺はまちゃから目をそらす。


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