恋愛白書
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「丈!」


体育館のドアがあいたかと思うとやしなの声が響く。


すごい走ってきたようで
呼吸が乱れている。


「…ちょっといい?」

「…ああ」


持っていたボールを後輩に渡す。


「ちょっと行って来る」

「ちゃんと仲直りしてくださいよー」


祐樹が冗談ぽく話す。


「できたらいいな」


そう告げて入り口に向かう。


久しぶりにやしなに足を向けてる。
俺の行く先にやしながいる。

久しぶりすぎてなんか緊張してるな。俺。


もしかしたら別れ話だったりするのかもしれない。
でもさっき階段であったときの感じだと
たぶんまだ俺のことを好きでいてくれるはずだ。


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