恋愛白書
「体がなまるからだと思ってた」

「それもあるけど。一番の理由はやしなだろうね」

「…でも、昨日。受け入れてくれなかった」


あたしは昨日の丈を思い出す。


「んー。まぁあいつひねくれてるしね」


神谷くんがおかしそうに笑う。


「それはまぁ、そうだね」

「認めるんだ」

「素直じゃないもん」

「そこを素直にさせるのが彼女の役目なんじゃないかな?」


神谷くんが笑顔であたしを見る。


「神谷くんって」

「ん?」

「バカなんだね」

「は?」


神谷くんの眉間にしわが寄る。


「だってあたしのこと好きなんじゃないの?」

「うぬぼれんな」


鼻をつままれる。


「もう違ったならごめん」

「バーカ好きだってさっきから言ってんじゃん」


今度は頭を叩かれる。


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