恋愛白書
「紗奈も、丈のことは好きだけど今はもうわかってるから。自分じゃダメだって」

「うん…。でも、丈がなにかあったら篠原さんのとこいくのがいやだ」

「それはそうだよな。まぁ、それは自分で言えよ」


そんな話をして神谷くんとは別れる。


ちゃんと自分の気持ちを伝えないとダメだよね。
丈が好きだって。

いえる勇気が今はないんだよね。
また突き放された怖くて。

いつかちゃんと
話せるといいな。
そして聞けるといいな。
丈の気持ちも。

一歩踏み出すのは怖いけど。
でも、ちゃんと話さないと。

もう季節は秋。
この北海道はすぐに冬がきてしまう。

丈と一緒に冬を迎えたい。

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