恋愛白書
相手の気持ち-Jyou-
『なんだよ』
スマホから聞こえる面倒そうな声。
「虎、俺どうしたらいいんだろう」
やしなと神谷があの公園にいて。
気がついあたら虎に電話してた。
『なにが?』
「神谷にやしな取られるかもしれない」
『は?』
虎から聞こえたのは呆れたような声。
「公園にふたりでいた」
『お前が悪いんだろ。とられても文句いえねーじゃん』
「わかってるよ。そんなの」
自分が悪いってことぐらい。
自分がよくわかってる。
『素直になれよ』
「なれたら苦労しねぇよ」
なんでこんなに素直になれないのか
俺が一番知りたい。
『電話すればいいじゃん。やしなに』
「無理」
何度もしようとした。
でも、今まで簡単に押せていたボタンが押せないんだ。
スマホから聞こえる面倒そうな声。
「虎、俺どうしたらいいんだろう」
やしなと神谷があの公園にいて。
気がついあたら虎に電話してた。
『なにが?』
「神谷にやしな取られるかもしれない」
『は?』
虎から聞こえたのは呆れたような声。
「公園にふたりでいた」
『お前が悪いんだろ。とられても文句いえねーじゃん』
「わかってるよ。そんなの」
自分が悪いってことぐらい。
自分がよくわかってる。
『素直になれよ』
「なれたら苦労しねぇよ」
なんでこんなに素直になれないのか
俺が一番知りたい。
『電話すればいいじゃん。やしなに』
「無理」
何度もしようとした。
でも、今まで簡単に押せていたボタンが押せないんだ。