恋愛白書
「ありがとう。篠原」


俺は篠原の頭をポンっと叩く。


やしなはいつだって。
俺を好きでいてくれた。

最初やしなが俺のこと好きって聞いたとき
俺、ぜんぜん相手にしないで適当に交わして。

それでもずっと好きでいてくれて。
勝手の俺がやきもちやいて。
いつの間にかやしなのこと好きになってて。

付き合ってからも俺のバカな行動で
やしなのこと何度も傷つけた。
今だって傷つけてる。

でも、やしなはいつも
全力で俺のことを好きでいてくれるんだ。


もう、素直じゃないのはやめにしよう。
ちゃんとやしなに向き合いたい。

やしなが好きだから。

やしながいない毎日なんて
いらないんだ。


「俺、素直になりたい」

「なれるよ。やしなのことが好きなら」


虎がポンって俺の頭を叩く。


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