恋愛白書
━━キーンコーンカーンコーン


授業終わりのチャイムがなる。


「今日HRないからもう帰れんのか」


最後の授業が自習だったため
みんなそれぞれ話していたんだ。


「やしな戻ってこなかったな」


神谷が心配そうに言う。


「このまま委員会いくんじゃないかな」

「丈ってさ、やしなと話してなくて委員会とか知ってるよな」

「あー。サナに予定表もらっといた」

「すげー。入念」


虎が関心したように言う。


「で、毎回委員会のときは部活行くんだな」


神谷が俺の机の横にかかっている袋を取る。


「なんでお前はなんでも知ってんだよ」


こいつなんでも把握しすぎててむかつく。


< 431 / 447 >

この作品をシェア

pagetop