恋愛白書
「えーいいじゃん!!ダブルデートしようよ」

「まず、付き合ってないんですけど」

「丈なら大丈夫!付き合ってよ!じゃないとまたここに呼ぶからね」


絵里香が小指を俺に差し出す。


「…何の約束だよ」

「紹介すること」

「…はいはい」


俺は絵里香の小指を取る。


俺の脳裏に浮かんだ女。

俺のことを好きだとさっき言った女の子。

俺はこの子を利用しよう。
そう思った。

最低な考えを持った。
この関係をやめなきゃまずいそう思ったから。

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