恋愛白書
「まぁ、ただ照れてるだけじゃない?気にすんなよ」


モリーがあたしの頭を撫でる。


「ありがとう」


━━ガラ


教室のドアが開いたかと思えば


「やしないる?」


って声が聞こえる。


「悠里(ユウリ)」


あたしは立ち上がって、悠里を呼ぶ。


「国語の教科書忘れたから貸してええええ」


悠里があたしのところまで走ってくる。


「はいはい」


あたしは机の中から国語の教科書を出す。

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