恋愛白書
「忘れちゃったの?」

「そうなの!あの先生怖いからマジ感謝!ありがとね!」


悠里が嵐のようにマシンガントークを発揮する。



「お前マシンガン過ぎね?」


後ろからそんな声。

知ってる。この声


「丈!うるさい!」


悠里が丈を睨みつける。


「やしな、丈同じクラスだったんだね!」

「…う、うん」

「俺のクラスぐらい知っとけよ」


杉森くんが悠里の隣に来る。


「てか、仲いいんだ。ふたり」


初めてではないだろうか。
杉森くんがあたしに興味がある目をしてるのって。

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