恋愛白書
「え!?やしな!?」


悠里の声とともにあの子が廊下に飛び出す。


「…え?」

「丈なんか言ったの?」


虎がきょとんとした顔できいてくる。


「…なにも」

「…勘違いしてるのかな」

「…なにが?」

「俺ちょっと様子見てくるわ」


虎が立ち上がる。


「お、おぉ」


俺、虎はあの子のこと好きなんじゃないかって思ってる。


俺の友達ばっか。

< 62 / 447 >

この作品をシェア

pagetop