恋愛白書
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「丈ー。蒼くん帰ってくるまで相手してよー」


俺の部屋に絵里香が入ってくる。


「ノックくらいしろよなー」

「いいじゃんー。何回も入ってんだから」

「年頃の男なんだよ。俺だって」


俺は読んでいた本で顔を隠す。


「なにー?なにか隠し持ってるのー?」


絵里香が俺のベッドの下を物色しだす。


「なんもねぇって」


絵里香の腕を引っ張る。


「怪しいー」

「うるさいなー。兄ちゃんなら走りに行ってるだけだからすぐに戻るよ」

「わかってるー」


嬉しそうな顔になる絵里香。


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