恋愛白書
「ところでやしなちゃんとは?」

「...なんも」

「なんもってなによー。毎日LINEとかは?」


絵里香が俺のスマホを指す。


「...連絡先知らない」

「は!?」


絵里香が"信じられない!"というような顔になる。


「俺だってなんでこんなにチキンになってんのかわかんねぇよ」

「虎なら知ってるんでしょ?」

「うん」

「じゃあ聞けばいいのに」

「自分から聞きたい」


ほかのやつから手に入れたくない。
なんでも自分の力で手に入れたいんだ。

でも、どうしたらいいのかわからなくて。
結局彼女を避けてしまっている。


あれから1週間もたってしまった。


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