恋愛白書
あたしと光は新しいクラスのドアを開けた。
中を見ると見知らぬ顔たち。

あたし中学から札幌にきたから知ってる子少ないんだよなぁ。

あたしはずずーっと隅から隅まで見渡してみる。


「席どこだろ」


あたしと光は黒板の席割りを見る。


「あたし窓側の一番後ろだ」


光はわーいと喜ぶ。


「…あたしは」


あたしも自分の名前を探す。


「げ、一番前。しかも教卓のまん前」

「あははー。最高だそれ」


光がゲラゲラ笑っている。

もう、最悪じゃん。


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