ソファー情景
16:54
と同時に、
「おはよう」と夫が言った。


スイッチの音は特段大きくもなく普通だが、その音で彼は起きたようだった。



夕方なのに、その寝起きの一言。


なのに、


私は夫の存在を、感じることができた。




私はまだ一人じゃない。
一人じゃないんだ。





そのまま横になっている夫にかけより、
私から、ぎゅっと覆い抱きしめた。


突然のことに、夫は驚いた声を出したが、私の背中にゆっくりと腕を回してくれ、よしよしとさすってくれている。

外から17時になると流れる音楽が、流れ始めた。





よし、まだ私たちはだいじょうぶ。
ごはんを作ろう。
そう思った。










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