チューリップ
何言ってんだ…この2人。


秘密?

未成年?

保護者が必要?


18才…?


梨華のこと話してんだよな…?




18才って何だよ…




まさか…





騙されてた?






「私も今から病院へ行ってきます。球技大会は中止には出来ないから岡本君は教室に戻りなさい。」


「はい、失礼しました。」



最後に2人の会話が聞こえたと思ったら、俺の意志ではなくドアが開いた。


ドアノブを握っていた俺の手がむなしく宙を舞う。




「………!?


リュウ…。」



陽介は俺を見て目を見開いた。



でも、すぐに落ち着きを取り戻す。




まるで、こうなることがわかっていたかのように。
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