チューリップ
『私は親の仕事の都合で、1才の時からアメリカの小さな町で育ったの。

あまり覚えてはないけれど、日本語と英語を使えるようになるのは大変だった。でも、大好きな両親と友達に囲まれて幸せだった。



でも、私が10才の時一時帰国しようとした両親が飛行機事故に巻きこまれて、両親を亡くしたの。



私は一気にすべてを失った。それから友達とも離れて、日本にいる叔母さんに引き取られてこっちへ来たの。



全く知らないところで1人でやっていくのは辛くて、心が折れそうになることもあった。



それでも必死に毎日生きて、友達もできてやっと平和な暮らしを取り戻しかけたとき


私はまた闇に落とされた。


高1の夏、突然クラスの全員が敵になったの。


今思い出してもゾッとするようないじめを受ける日々が始まった。
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