チューリップ
俺はもう一度立ち上がった。
あの女に可哀想な現実を教えるために。
「あんたさぁ、何も聞かされてねぇんだな。」
女は俺が言った意味がわからないらしく、目を大きくさせて俺を見ている。
俺はかまわず話し続けた。
「このクラスはおまえら教師にとって邪魔な奴らの集まり。
クズばっかなんだよ。
何にも聞かされてないようだから教えてやっけど、このクラスの担任になって教師としてまともに働けると思ったら大間違いだ。」
俺が言った真実が信じられないのか女は目を見開きただ立ち尽くしている。
「あんたも可哀想だな。よりによってこんなクラス任されるなんて。」
『バチンッ!!!!』