チューリップ
扉を開けるとリビングルームで、天井から大きな照明がつるされていて、おっきなテレビとソファーとテーブルが広い府屋にオシャレに配置されている。


黒と白とベージュを基調とした落ち着いた雰囲気。



「なんか冷たいものでも飲む?」


「あ、うん。お願いします。」


リビングの先につながっているダイニングルームから聞こえるリュウの声に答える。


こんな綺麗で大きな家は今まで入ったことがないと思うほど立派なおうち…。



でも、こんな立派な家


1人じゃ広すぎるんじゃない…?



「はい。麦茶で良かった?」


リュウの声でハッとしてテーブルの方を見ると麦茶と氷の入ったグラスがふたつ置いてある。


「ありがとう。」

「…つーか座れば?」

「あ、うん。」


ぼーっとしていてただ突っ立っていた私はリュウから少し離れたソファーに座った。
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