チューリップ



………


………ふぁーー…もう朝かなぁ…?



………あれ?




「おはよ。」


!!!!!



声がした上の方に顔を向けるとそこにはうっすら笑みを浮かべているリュウの顔があった。


「…おはよう。」


私はすぐ近くにあるリュウの顔から目をそらす。


ずっと見られてたんだ…。恥ずかし…。





昨日、なかなか泣きやまなかった私を、リュウはずっとベットで抱きしめてくれた。


何をするわけでもなく、ずっと優しく頭をなでながら側にいてくれた。


そしたら本当に安心して寝ちゃったんだ…。




ってか!!

冷静に考えると本当にすごいことしちゃった…。
今も肌触れてるし!!!


でも、やっぱり人は暖かい。

こんなにも安心するんだ。




「おーい。」


1人でいろいろ布団の外から声が聞こえた。


「いつまで隠れてんのー?」


うっ…。

そう言われてはしょうがないのでゆっくり顔を出す。
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