チューリップ




「病院から渡されたのは母さんの遺書。


母さんは自分が死んで、落ち着いたら俺に渡すように看護師に頼んどいたって。




それ読んですぐ


俺は母さんにも

あんたにも守られてた


愛されてたことがわかった。




俺が悪かったんだ。

あんたと母さんを信じらんなくて。



ごめん。」





2年間


苦しんで、辛い思いをいっぱいして、


やっとたどり着いた






闇の先に待っていたものは




こんなにも暖かい




尊いものだったんだ







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