チューリップ
本当に何考えてんだ…?
自惚れてるんじゃなくて、あいつが俺に愛想を尽かしたとは思えねぇ。
もしそうだとしてもこんなやり方あいつがするわけない。
だとしたら…
あいつに何かあったのか?
「何してんの?」
肩で息をしながら後ろ姿の梨華に声をかける。
梨華は少しびくっと肩を動かして歩みを止めた。
「なんで1人で帰ってるわけ?」
梨華はゆっくり振り返った。
「もうリュウとは帰れない。
もう、終わりにしよう。」
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