チューリップ





「えー!!絶対おかしい!!」

「いや梨華がおかしいんだって!俺を信用しろって!」

「信用できないー!!」




「すんません、抹茶あずき味2つで。」

「リュウのバカー!!!!」




私たちはさっき映画を見て、今は映画館の前のクレープ屋さんにいる。


映画は感動ものですごいよかったのに、リュウが…

チョコバナナが1番っ言ってるのに、抹茶あずき勝手に頼んでるしーーー!!!!


絶対クレープはチョコバナナでしょ!!




「そんな顔すんなって!絶対美味いから!」


「もう口の中はチョコバナナを求めていたのにー…。」


口を尖らせてリュウに文句を言っていると、クレープが出来ておじさんが差し出してくれた。


それをリュウが受け取って1つ私に渡す。


「はいどうぞ。」



リュウは満面の笑みで1口食べてうめぇーなんて言ってる。



ちょっと不満な顔をしながら私も1口食べた。






…あれ……?


あれ、なんか…




「おいしー!!!」




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