チューリップ
私は今までの被害を全部茉莉に話した。
茉莉は苦い顔をしながら最後まで私の話を聞いてくれた。
「教師がいじめ受けるなんて珍しいー。
でもほんとウザいその犯人!!絶対捕まえようよ!
それと、隠し撮りがあるってことはつけられてる可能性もあるわけだから、今日から1人での行動は禁止!私が必ず梨華と一緒にいるから!」
茉莉は身を乗り出して言った。
すごく不安だったのが茉莉の優しさのおかげで、少し楽になった。
「ありがとう、茉莉。」
私がそう言うと茉莉はにっこりと笑って、ちょうど運ばれてきたオムライスをすごい勢いで食べ始めた。
茉莉を見てるとすごく元気になる。これまでの間、私はたくさんの失敗をおかしてきたけど、茉莉に励まされてやってこれた。茉莉にはすごく感謝しなくちゃ。
「あ、そうだ梨華!!梨華って川崎君とか陽介君の担任だよね!
2人とはどう!?」
「どうって、2人とは結構話すけど…。
どうしたの?」
茉莉の突然の質問に首を傾げながら答える。
何でそんなこと聞くんだろう?
「まだ言ってなかったと思うけど、私ね陽介君が好きなの!
だから協力よろしく!!」
「えーーーーー!!!???」