チューリップ
信じる?信じない?
サッカー 〜梨華〜
朝日に照らされる学校。
笑いながら登校している生徒たち
音楽を聴きながら登校している生徒たち
朝練で、朝早くから活動している生徒たち
様々な表情をしている生徒たち。
広い花壇に植えられている色とりどりの、私の大好きなチューリップ。
そして、大きすぎる職員室。
こんな大好きな学校に通い続けて早くも2ヶ月が経った。さすがにもう学校も見慣れたし、生徒たちの名前と顔も完ぺき!
「おっはよー!!」
そして、大親友もできた。
「おはよ!茉莉!」
「今日で期末テストも終わりだねー。
やっと陽介君と遊べる♪♪」
「はいはい。」
茉莉は最近陽介君ととてもいい感じらしく、テスト期間中は遊びたいとずっと嘆いていた。
「梨華も川崎君と遊ぶでしょ?」
「そういうことはないから!」
「両想いのくせにー。」
両想い…
それはありえないけど、
この2ヶ月の間で、いつの間にか私はリュウを好きになっていた。
気づけばリュウを目で追っているし
リュウの声に聞き耳をたてちゃうし
笑っている顔を見ると私まで笑顔になる。
その想いに気づいたときは、もう私はリュウのことが大好きになっていたんだ。