チューリップ
信じる?信じない?

サッカー 〜梨華〜





朝日に照らされる学校。



笑いながら登校している生徒たち

音楽を聴きながら登校している生徒たち

朝練で、朝早くから活動している生徒たち


様々な表情をしている生徒たち。




広い花壇に植えられている色とりどりの、私の大好きなチューリップ。




そして、大きすぎる職員室。







こんな大好きな学校に通い続けて早くも2ヶ月が経った。さすがにもう学校も見慣れたし、生徒たちの名前と顔も完ぺき!




「おっはよー!!」




そして、大親友もできた。



「おはよ!茉莉!」



「今日で期末テストも終わりだねー。


やっと陽介君と遊べる♪♪」


「はいはい。」



茉莉は最近陽介君ととてもいい感じらしく、テスト期間中は遊びたいとずっと嘆いていた。



「梨華も川崎君と遊ぶでしょ?」


「そういうことはないから!」


「両想いのくせにー。」




両想い…



それはありえないけど、



この2ヶ月の間で、いつの間にか私はリュウを好きになっていた。





気づけばリュウを目で追っているし

リュウの声に聞き耳をたてちゃうし

笑っている顔を見ると私まで笑顔になる。





その想いに気づいたときは、もう私はリュウのことが大好きになっていたんだ。
< 76 / 265 >

この作品をシェア

pagetop