チューリップ
リュウがこうやって、私を先生として見てくれたとき、どうしても裏切っている気分になる。
本当は先生なんかじゃない。
学校にいるべき人じゃない。
その事実が私を苦しめた。
だから、私は決意した。
リュウに本当のことを話すと。
18才で、
先生なんかじゃなくて、
みんなに秘密にしていることを。
でもそれはリュウを苦しめることになるかもしれない。
もしかしたらもう話してもらえなくなるかも…
それでも
リュウが大好きだから
話そうって思ったんだ。