チューリップ
変な奴 〜リュウ〜
「リュウ!!おはよう!」
教室の机で寝ていると、親友の陽介(ヨウスケ)が話しかけてきた。
顔をあげると陽介は機嫌がいいのか笑って立っていた。
俺は川崎隆太(カワサキリュウタ)。
クラスの奴らからはリュウって呼ばれてる。
俺は3年ダブってて、今18。
陽介は20。
あいつは卒業する気がないらしい。
「リュウ、今日は新しい担任が来るみたいだよ。」
陽介は小学生の時から仲がよくて、あんま年の差も気にしないでいれるようないい奴。
情報が早いとこも奴のいいとこ。
「あっそ。俺には関係ねぇよ。」
「そうかな。
今回はそうは行かない気がするけど♪」
陽介は不気味なことを言い放って俺の隣の席に座った。
陽介のありえねぇと思ってた助言が、このあとまさか現実になるなんて
このときの俺には知るよしもなかった。