題名未定
「じゃあな」
慶の横に座る二人の男子がそう言って俺に手を振った。
二人のうち、髪が短いほうが洋で、少し髪が長めで茶色をした方が光だ。
洋は爽やか系な感じで、光はどちらかというとやんちゃな感じ。
でも、根はいいやつだ。
俺は電車を降りて、いつものように駅の中を歩いて行った。
俺と同じような学校帰りの高校生や、会社からの帰りの大人たち-
いつもと変わらない毎日を過ごしている。
変化がない毎日の方が楽しいものなんだろうな。
俺は小さくため息をついた。