題名未定


「じゃあな」

慶の横に座る二人の男子がそう言って俺に手を振った。

二人のうち、髪が短いほうが洋で、少し髪が長めで茶色をした方が光だ。

洋は爽やか系な感じで、光はどちらかというとやんちゃな感じ。

でも、根はいいやつだ。

俺は電車を降りて、いつものように駅の中を歩いて行った。

俺と同じような学校帰りの高校生や、会社からの帰りの大人たち-

いつもと変わらない毎日を過ごしている。

変化がない毎日の方が楽しいものなんだろうな。

俺は小さくため息をついた。

< 3 / 11 >

この作品をシェア

pagetop