題名未定


もし自分がそんな世界を変えるような人間だったらどれだけ面倒くさいんだよ。

小説の世界にありがちな『命かけてでも世界を救え』なんて絶対無理!

絶対すぐに投げだしちゃうし!

だから小説とか読んで、他人事に世界が変わるのを見るのは楽しいんだろうな。

面倒くさくないし。

俺は読みかけの小説の続きを読みながら、家に向かって歩いた。

駅を出て数分歩いた時に、知らない人に声をかけられた。

「私たちの『主』を信じませんか?」

俺には全く興味のない話。

俺は無視してそのまま歩いて行く。


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