題名未定
「崩れていくこの世界を『主』とともに救いませんか?」
それでも俺にしつこく声をかけてくる。
「俺、面倒くさいの嫌いなんで。」
俺は適当に返事をして立ち去ろうとした。
「そんなことはない。あなたの心は常に変わりゆく世界を求めている。」
意味のわからないことを続けてくる。
「何が言いたいんですか?」
俺は立ち止まりその人を睨みつけた。
「あなたは今の生活に満足していない。」
俺はいらだちもあり、その人を馬鹿にするような口調で言い返した。