Be Girl-翼のゆくえ-
第七章 黒幕の正体…
いつもよりも20分ほど早く目覚めたこの日、私はゆっくりと準備をして、ご飯を食べながら朝のニュースを見る余裕さえあった。

その時だった。

突然、ケータイ電話が鳴った。

『着信 セイヤ』

私はすぐに電話を取り、あの後のハルカの事を詳しく尋ねようとしたが、

「ハルカの事だけど、今日放課後にでもゆっくり話をできないかと思って。ほら、仲良かったあの二人も一緒に」

セイヤから、そんな提案をしてきた。

昨日のハルカの状態を見る限り、私一人でどうにかなることでは無いと思っていた。

結局どうする事もできず、一人で呆然と歩いて帰ってきた。

そんな私一人で、ハルカを助けることなんて不可能だと思った。

「わかった。二人に声かけてみるね」

セイヤにそう言って電話を切った。
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