Be Girl-翼のゆくえ-
「2人に紹介したい人がいるんだ。私の大切な人…」
ナナミの表情は真剣そのもので、これまで見たどの表情よりも透き通った印象を受けた。
私とリンはいつもとは逆方向に向かう電車に、ナナミを加えた3人で乗ることになった……
30分くらいで目的の駅に着いた。
この場所は私もリンも初めての土地で、駅前にコンビニや本屋があるだけの静かな街だった。
駅から続く道を真っ直ぐ10分ほど歩き、右手側にある築20年ほどのアパートの前でナナミの足が止まる。
「ここが私の家」
錆びかかっている鉄の階段を登ってすぐの部屋。
そこがナナミの家だった。
部屋は狭く、日当たりはあまりよくない。
洗濯物は部屋に干されていて、女性が住むのにあまりに適さない部屋のように思えた。
リンはその部屋にあった本棚を見て、
「なかなかセンスのイイ漫画読んでんじゃん」
と目を輝かせながら言う。
ナナミの表情は真剣そのもので、これまで見たどの表情よりも透き通った印象を受けた。
私とリンはいつもとは逆方向に向かう電車に、ナナミを加えた3人で乗ることになった……
30分くらいで目的の駅に着いた。
この場所は私もリンも初めての土地で、駅前にコンビニや本屋があるだけの静かな街だった。
駅から続く道を真っ直ぐ10分ほど歩き、右手側にある築20年ほどのアパートの前でナナミの足が止まる。
「ここが私の家」
錆びかかっている鉄の階段を登ってすぐの部屋。
そこがナナミの家だった。
部屋は狭く、日当たりはあまりよくない。
洗濯物は部屋に干されていて、女性が住むのにあまりに適さない部屋のように思えた。
リンはその部屋にあった本棚を見て、
「なかなかセンスのイイ漫画読んでんじゃん」
と目を輝かせながら言う。