幸せになろう



「お人好しで、自分より人のこと優先だし。それが悪いこととは思わないよ。そういうありさを好きになったんだし。

でも、ありさは思ってることは何も言ってくれない。

行きたいとこあるなら言えばいいし、食べたいもの食べたいって言えばいい

……結婚の話だってしたいならすればいいのに」


颯斗…わかってたんだ



「ご、ごめん」


「俺の事考えてくれてるのはわかってる。
だから、この話だってしたら多分ありさは喜ぶんだろうなって思ってたけど、もしかしたらって少しは期待してたのに…案の定これだし。

ありさってさ、俺のこと一番に考えてくれてるけど、俺のことわかってくれようとはしないよね」



返す言葉が見つからない。
颯斗の目を見れない。

颯斗のまっすぐの視線が突き刺さる



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