幸せになろう



「出よう」




泣いてる私を見かねて颯斗が近くの店員さんにお会計を頼むと、颯斗は自分の荷物と私の荷物を取ってレジへ向かう。



私はとりあえず涙をふいて後ろをついてく




颯斗は会計を終わらせて、店員さんにすいませんて小さく頭を下げて私の手を取り店を出る




大通りに出てタクシーをつかまえ、颯斗は自分のマンションの住所を運転手へ伝えた



タクシーの中で私たちは一言も言葉を交わさなかった。

でも、颯斗は私の右手を強く握りしめて、腰には優しく手を添えてくれてる


ずっと泣いてる私に颯斗は優しく寄り添ってくれる。いつも甘えてばかりで申し訳なくなる。




でも、きっと私が今こう思ってることですら颯斗からしたら違うんだろうな




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