サッカーボールとオレ

「………………。」

″そうなんだよなぁ。
白咲のサッカー部は
めっちゃくちゃ弱いって有名なんだよね。
部員もギリギリだって。オレはサッカー部が弱い白咲に逃げたかったんだよな。″

「サッカー辞めんなよ。おれ、竜也のサッカー好きなんだからよ!!
絶対、辞めさせねぇ!」

″辞めんなか……。
何で勝己、オレの気持ち分かるんだろ。友達だから?単なる勘?″

「ごめん。辞めようと思ってる事は確かだよ。
オレだって本当は辞めたくないよ。
でも、もう苦しい思いはしたくないから……」

「そっかぁ。
竜也!おれ、お前に失望したよ。まじで!
辞めんなら辞めろよ。
どうして、お前が辞めようとしてるって分かったか教えてやるよ。
お前からサッカーやってた時の笑顔・夢・声、そしてサッカーに対する気持ちが全然、見えねぇからだよ。まじ、バカ野郎
じゃあな……」
< 8 / 10 >

この作品をシェア

pagetop