全部あなたがはじめて
出てきたみやちゃんは、小学生の頃あそんだみやちゃんとは全くの別人のようだった。
大人になって少し伸びた身長に、
可愛らしい顔は
かっこいい顔に
声も低くて、
ドキドキが止まらなかった。
ドキドキし過ぎて相手に聞こえそうで、必死に平然をたもっていた。
「おまたせ
行こっか」
『うん…』
歩き始めたわたし達はぎこちなかった。
でも犬のおかげで思った以上にすんなりと話せた。
「力強すぎ!(笑)」
『やばいでしょ?なんかすっごい力強いし走ると速いし散歩大変なんだよね…(笑)』
そんなたわいもない話をして、公園について
いろんな話をした。
楽しくてこのまま時間が止まればいいのにって思った。
気づけばもう12時を回っていた。
「帰ろうか」
『うんそうだね…』
そう言ってわたし達は帰り道を歩きはじめた。