▼ Chocolate kiss .。
玲斗ばっかり余裕みたいで、何故か無性に腹が立って来た。
「 …っ、覚えてろよ玲斗!そこのチョコはくれてやる!」
「 え、俺宛じゃないのに…?あ、意外と美味そ。いただきま〜す!」
言葉の暴力を投げ捨てて、ダッシュで教室を後にした。
顔が少しだけ熱を持っている。
鼓動がまだ収まらないなんて事、絶対に認めたくなかった。
…可愛い、って何だよ。
ドキドキとイライラがこんがらがって、意味分かんなくなって、もう走るしかなかった。
…こんなはずじゃなかったのに!