▼ Chocolate kiss .。
ゆっくりと本棚を元の位置に戻す。
何冊もの書物がバラバラと床に落ちた。
普通に倒れ込む本棚を抑えれば良いところなのに、玲斗の所為で二度手間だ。
「 おい玲斗!何急に、危ないじゃ…!」
少しは怒ってやろうと腕の中の玲斗に顔を向けた。
グイッ
すると、玲斗が腕をグッと掴んで身体を離した。
更に怒りが湧いたから、一層の事コイツを怒鳴り散らしてやろう。
「 おい、玲斗!何すんだよ…!」