平凡×優男=X

「大倉、ちょっとそこどいて。」

「え、あ、おう。って向山?」

「やっぱりか。」


葉月は怪我をしていた。


「こんくらい大丈夫です」


痛々しい傷を隠して心配そうな先輩達に笑顔を見せるアイツ。
ったく血が流れてるのに全然大丈夫じゃないに決まってんだろ。
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