平凡×優男=X
刹那、また唇に熱が落ちる。
だめだくらくらする。
でも、今回はそれだけじゃ終わらなかった。
温かい液体と舌が私の中に入り込む。
驚いた目であいつを見ると、にやっと笑って更に奥に続けた。
気持ちいいなんて感情とは裏腹に口をついて出てくるのは反抗的な言葉のみ。
「やめろ。気持ち悪い...っ。」
「俺はお前の嫌がる事はしたくない...だけどお前顔とろけてる。」
なっ...
なんなんだよ…
「あっ...声出ちゃうから...」
そういうとやつはやっと私を解放した。
「息上がってる。大丈夫?」
割と本気の顔で心配してくる。
「大丈夫。」
「良かった。」
そしてまたあのSな笑みでこう言った。
「名前呼んでくれないと、さっきの続きしちゃうよ。あと、凄い顔色っぽかった。」
あー、だめだもう。